ロコモシンドローム
ロコモ運動
ロコモ予防のための運動に積極的に取り組んでいます。
ロコモとはロコモチィブ症候群のことです。運動器の機能障害により低下した移動能力のために動けなくなった状態のことです。日本整形外科学会が提唱している概念です。寝たきりの原因になります。当院では、日本整形外科学会公認のロコモアドバイスドクターの院長がロコモの予防の運動の提案を積極的に行っています。
ロコチェック
以下にチェックが入る方はロコモかもしれません。
ロコモアドバイスドクターに相談をされることをおすすめします。
- 片足立ちで靴下がはけない
- 家の中でつまずいたり、すべったりする
- 階段を上るのに手すりが必要である
- 家のやや重い仕事が困難である ※掃除機の使用、布団の上げ下げ
- 2kg程度の買い物を持ち帰るのが困難である ※ペットボトルの飲料水や牛乳パック
- 15分続けて歩くことができない
- 横断歩道を青信号で渡り切れない
ロコモ度テストで、詳しくロコモ度の判定が行うことができます。
詳しくは、来院されてご相談ください。
ロコモになると?
移動能力が低下をし、動きたくなくなります。つまり動けなくなります。結果として、基礎的な筋力が低下をして、寝たきりになる可能性が高くなります。また、転倒をしやしくなり骨折などの怪我をする可能性が高くなります。寝たきりになってしまうと、心機能や肺の呼吸機能が低下をします。結果として、基礎体力や免疫機能の低下をきたしやすく、合併症を起こし、健康寿命も短くなります。「ロコモか?ロコモではないか?」の違いで寿命自体が約十年違ってくると言われています。ロコモにならないように、運動を習慣化することで、健康寿命が十年近く長くなることもわかっています。ロコモにならないようにして、元気な生活、楽しい生活を楽しみたいですね!
ロコモの原因は?
- 運動不足
- 加齢
- 栄養不足
- 外傷
- 脳卒中に伴う症状
- 脊椎の変形に伴う神経の機能低下
ロコモは年齢に伴う加齢現象であり高齢者がなるイメージがありました。ロコモは、高齢者だけありません。運動不足に伴うロコモはこれからの社会問題になる可能性があります。若い世代も要注意です。運動や外遊びをしないでゲームばかりをしていてるこどもがなる、こどもロコモ。運動不足に伴う若い世代でのロコモ。スマホばかり使う生活をすることで生じる、スマホロコモという言葉や概念も生まれています。一日に五時間以上、スマホを使う方やゲームを行っている方は、運動不足になりスマホロコモになりやすいことがわかっています。また、スマホの使い過ぎは、認知機能の低下をきたすこともわかっています。スマホの使い過ぎやゲームのやり過ぎには注意をしたいですね。骨粗鬆症 骨折 変形性関節症 変形性脊椎症 腰部脊柱管狭窄症 神経障害は放置をすると、運動行えなくなり、筋力低下やバランス調整能力が低下をきたし、ロコモになりやすくなります。整形外科の専門医、ロコモアドバイスドクターに、ぜひ、ご相談ください。
ロコモの予防は?
- 運動の習慣化
- 適度な筋力トレーニングの習慣化
- 適度な有酸素運動の習慣化
- 適切な栄養摂取
- 十分な睡眠時間の確保
- 骨粗鬆症の治療
- 基礎疾患の治療
ロコモは適切な対応を行うことで予防が可能です。適度な筋力トレーニングと有酸素運動の習慣化、週に合計で150分以上の運動の習慣化で健康寿命が長くなる統計があります。
無理なく、ほどよく、続けられる運動がロコモの予防になることがわかっています。うっすらと汗をかくぐらいの運動の行うことで、筋肉からマイオカインという生理活性物質が分泌されて、若さを保つ作用があることもわかっています。良質なたんぱく質やアミノ酸の摂取も筋力保持や筋力アップ、ロコモの予防になることもわかっています。たんぱく質とビタミンが豊富な赤身の肉や鶏肉を積極的に摂ることをおすすめします。
また、運動効果を引き出すためには睡眠時間の確保も必要です。脳の機能保持や脳内の老廃物の排泄のために、深い睡眠時間が必要であることもfMRIの研究からわかっています。
最低でも7時間の睡眠を確保しましょう。睡眠中は成長ホルモンの分泌が増加し、筋肉の成長を促してくれます。トレーニングや運動後の睡眠時間が運動機能の向上に重要と言われている理由です。運動の習慣化により筋力アップして、筋力を保てることで、動ける体になります。運動の習慣化でバランス感覚を保てるようになり外傷を予防できます。結果として疲れにくい体、怪我をしにくい体になります。適度な運動、適度な栄養、適度な栄養がロコモの予防になります。
骨粗鬆症は転倒したときに、骨折をきたしやすい状態です。閉経後の女性は注意が必要です。当院は骨粗鬆症に力を入れております。遠慮なく、院長にご相談ください。
高血圧、糖尿病、高脂血症、動脈硬化などの基礎疾患があると、脳や神経系、心臓や血管の障害を引き起こしやすくなります。基礎疾患がある場合は、基礎疾患のコントロールが必要です。詳しくは、直接、ご相談ください。
当院では、ロコモにさせない、ロコモにならない、120歳まで、元気で歩いて、笑顔で暮らしていこうをスローガンに皆様の元気のお手伝いをさせていただきます。詳しくは、院長、スタッフにご相談ください。
ロコトレ
いつまでも元気な足腰でいるために、「ロコトレ(ロコモーショントレーニング)」を続けることが肝心です。ロコトレはたった2つの運動、「片脚立ち」と「スクワット」です。「ロコモ」といっても、程度は人それぞれです。ご自身に合った安全な方法で、無理せず行いましょう。