骨密度・骨粗鬆症検診
骨密度・骨粗鬆症について
閉経後の女性は、どこかのタイミングで骨粗鬆症の状態になります。骨粗鬆症の状態になりますと、転倒時に骨折を起こしやすくなります。寝たきりの状態の約一割が骨粗鬆症に関連をしていると言われています。当院では骨密度を計測して、必要に応じて、生活のアドバイスや治療の提案を行います。ご安心して、ご相談ください。
骨折の危険度チェックリスト
- 閉経をしている
- 身長が低くなっている
- 骨折をしたことがある
- ご両親が骨折をしたことがある
- 喫煙をする
- 飲酒をする
- 運動不足である
- 糖尿病で治療をしている
- 65歳以上の方
骨粗鬆症の原因
- 閉経
- 加齢
- 運動不足
- ビタミンDの不足
- 合併症
上記が考えられます。詳しくは受診時にご相談ください。
女性と骨粗鬆症
女性の方の閉経後は女性ホルモンの減少により、骨密度の低下が起きやすくなります。90歳になりますと閉経時の約三割の骨密度になり骨強度の低下が生じます。骨密度が低下しますと、転倒時や怪我をされたときに骨折を生じやすくなります。また、骨密度の低下に伴い、脊椎の変形を生じやすくなり、身長の低下や円背といった背中が丸くなる状態になりやすくなります。その結果、腰痛や肩こりが生じやすくなります。骨粗鬆症の結果として、骨折や様々な痛みから生活強度が低下して体力低下を来たし、寝たきりの状態なりやすくなります。骨折の予防、痛みの予防ら寝たきりにならないために、女性の方の閉経後は骨密度を計測して、骨密度に応じた対応をすることをおすすめしています。
検査と治療方法
当院では腰椎と大腿骨頚部の骨密度を計測しています。約5分ほどの検査で当日に結果と説明が可能です。
保険適応の検査です。
この二十年で医学の進歩に伴い、様々な治療が可能になっています。原則として、内服薬による治療から開始をします。経過で骨密度の計測を行い、結果に応じて治療方法の考慮をいたします。
内服薬による治療法
- ビスフォスフォネート製剤
- SERM製剤
- 活性型ビタミンD製剤
上記がメインの治療薬になります。状況に応じての提案になります。
※ビスフォスフォネート製剤に関しては、歯科で抜歯の治療を考慮されるときに休薬をした方がよいと言われることがある薬剤ですが、長期投与行なっていない場合は休薬は必要がないと専門医が顎骨壊死ポーションペーパーとして提言しています。詳しくは受診時に説明をさせていただきます。
注射薬による治療法
主に内服薬の効果が薄い場合、骨密度の低下が著しい場合に考慮されます。
- 月一回投与のビスフォスフォネート製剤
- 連日、もしくは週に一回か二回投与のPTH製剤
- 月一回投与のロモソズマブ製剤
- 6カ月に一度の抗RANKL製剤
上記からの選択になります。状況に応じての提案になります。詳しくは診察時にお話をさせていただきます。
治療について
治療の目的は骨折の予防と疼痛の予防です。
第一選択は内服薬になりますが、経過や状態により注射薬も考慮されます。注射薬に関しては効果的ですが、内服薬で効果が薄い場合や著しく骨密度が低下をしている場合に考慮されることをご理解ください。