劇場版コードブルーを観て

夏休みには映画鑑賞をさせていただきました。

まず第一弾がこちら。

「コードブルー」を鑑賞しました。

テレビのシーズン1とシーズン2は食わず嫌い、と書いた気もします。

というか、オンタイムの時の私自身の環境で、馴染みやすくはなかったという結論でした。

昨年、放送されたシーズン3では、気持ちに余裕があったためか、楽しみながら観ることができました。

結構、良い作りかもと思いながら楽しめました。

専門家としては突っ込みどころは多くありましたが、演出上手、医療監修もしっかりとされていてリアル感も感じられ、楽しめるテレビドラマでした。

実際の現場は、もっと汚くて、ぐちゃぐちゃです。

そんなことも、以前に書かせていただきました。

今回の映画公開にあたり、過去のテレビドラマを再放送していて、一気に観る機会がありました。

食わず嫌いのシーズン1も2も観ましたが…

雑な部分、粗削りな部分も多かったと感じましたが…

この映画を観るにあたり、過去のテレビドラマをしっかりと観てから鑑賞すると、かなり感情というものを楽しめる仕上がりになっている作品です。

予告編では、大災害が同時に起こって、かなりのスペクタクルムービー?

という感じになっていましたが…

実は、そんな感じの映画ではありません。

人間としての成長や感情というものを余すことなく見せてくれる作品になっています。

見えない感情というもの、そして、見えない感情の変化を、災害や医療の現場を舞台にして、余すことなく表現をしている作品。

そして、それは過去のテレビドラマの内容からもリンクする作りになっています。

むしろ、今までのテレビドラマよりも、感情にフォーカスを当てている作品とも言えます。

各登場人物の成長。

役者さん自身の成長も透けている演出。

かっこよくまとめています。

実は災害の現場はかっこいい部分は少ないんです。

そこも描きつつ、過去に感謝をしつつ、みらいに希望を持つことで、人生が素晴らしいものであることをしっかりと表現した作品に仕上がっています。

現場にいた専門家からしたら、そんなに都合がいいことないし、そんなにタイミングがいいこともないよね?

そんなに、お涙頂戴のシュチュエーションもないよね?

と思う内容でもありましたが…

しっかりと、作り物の映画として、感情というものを見せて、自分自身の感情も楽しませていただきました。

それは、映画館での鑑賞であったからであり、今回のドラマが映画館で観ることを前提として映画として作られていたからです。

音響や映像の作り方も関係していますね。

今回の、この映画がヒットしているのもうなづける出来上がりですし、テレビドラマを見た人であれば、より映画の世界を楽しめそうです。

また、今作品を観ることで、医療の現場にはリアルなドラマがあるんだな?

もしかして、かっこいい現場なのかも?

そう感じる観客の方も多いと思います。

観ることで、きっと、医師になろう!

看護師になろう!

フライトドクターになろう!

ERで頑張ろう!

そう思わせてくれる仕上がりにはなっています。

でもね…

実は、現実はそんなに美しくはないし、かっこいいものではありません。

そこは理解をしながら、楽しんで欲しい作品になっています。

今回の作品のテーマは、伝えられなかったことを伝えること。

それは、生きていれば、伝えようと思えば、いつかは伝えられるということ。

伝えたい思いは、生きていれば、いつかは伝えられるようになる。

これがテーマです。

さて、今後のコードブルーは?

どうなんだろうか?

と思いながら…

ぜひ、映画館で観ていただきたい作品になっていることはお伝えします。

この夏に見逃すな?

テレビの画面ではなく、映画館でお楽しみを!

そう、思った作品でした!