「ちはやふる 結び」を観て

この作品、いい作品です。

泣けます。

中学高校と男子校で育った私には琴線に触れました。

なんか涙が出てきました。

しかも、新鮮でフレッシュな涙ですよ?

単に経験不足ということだけではないと思います。

映像と演出が美しいのです。

監督さんの技術も関係してるのでしょう。

きれいというか、明るく、それでいて、少し思い出にクロスさせるような、光の使い方をしています。

映像の魔力です。

そして、スローモーション撮影が、動きだけではなく、一瞬の表情を切り取りながらも、動きを表してくれています。

このスローモーション撮影の多用にやられてしまうわけです。

そこに、広瀬さんの美しさと輝きが、余すことなく表現されています。

行き過ぎにならないように、ちゃんと間を設けているところも、この作品の素晴らしさに感じます。

あの頃に、青春を取り戻しに行く感覚を味あわせてくれます。

とても素敵な作品です。

何かを与えてくれる作品。

与える喜び。

与える素晴らしさ。

一緒に共有できる素晴らしさ。

一緒にやれる?

一緒にできる?

そのことの素晴らしさを、感じさせてくれます。

あの時にしかできないと思っていたこと?

確かに、あの時だからできていたかもしれないこともありますが…

実は、今でもできることはあるはずです。

今だからできることもあるはずです。

この作品は、各登場人物の姿を通して、その時できることは、人それぞれであることを思い出させてくれます。

実は、ここが大人の心にも響くポイントの構成です。

人それぞれの流儀や生き方を見せています。

映像美もありますが、それだけではないのが、この作品。

素敵な作品です。

映画館で観れるのは…

あとわずか…

ぜひ、映画館でご覧になっていただきたい作品です。

あの時の忘れ物を取りに戻れますよ?

小泉監督の代表作と言ってもいいのでは?

いい映画に感謝です。

有難うございます。