EPAとDHAの薬理作用

EPAとDHAが、なぜ心疾患の罹患率を下げるのか?

そのことを書いておきましょう。

①脂質代謝改善機能

②血小板凝集の抑制作用

③抗炎症作用

以上がEPAとDHAにあると言われています。

脂質の代謝を促進し、余分な脂を代謝する。結果として血管内への脂質の蓄積を抑制するということです。

血小板凝集の抑制作用とは、血液を固まりにくくする作用です。つまり、血栓の予防。血管がつまりにくくする作用につながります。

抗炎症作用は、様々な作用があります。動脈硬化の本体は血管の炎症の結果で起こります。動脈硬化の予防につながります。また、炎症を抑えるということは、他の疾患の予防にもつながり可能性があります。こちらに関しては、今後の研究に注目しましょう。

いま、学術的な研究で、はっきりと結論が出ているものは・・・

動脈硬化の進行を抑制し、心血管系の病気を抑制するということが統計的に証明されています。

実は、保険適応薬として、DHAとEPAは認められています。

適応は、高脂血症と閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛、冷感の改善になっています。

副作用に関しては、軽度の出血傾向が代表的なものになっています。

保険適応薬になっているということは、確実に、効能効果があるということですね。

最近は、サプリメントや健康食品にも、EPAやDHAが配合されるものが多く出回っているようです。その理由は、EPAやDHAの薬理作用に期待したもののようですね。

話をまとめると、DHAとEPAは、脂質代謝の改善。血液をサラサラにする。そして、炎症を抑えることで、心血管の病気のリスクを軽減する作用があるということでまとめられます。

ということで、肉食ばかりではなく、お魚も食べることで、血管系の予防をしてみませんか?

というお話でした。