ボクは坊さん、を観て

先日、ボクは坊さん、という作品を観ました。

題名どおり、坊さんを主人公にした作品です。

題名からは、想像もつきませんが、いい感じで観終れます。

主演は伊藤淳史さん。
ちょっと、はまり役という感じです。

脇が、濱田岳さん。
これで、いいコンビという気もします。

配役はともかくとして、いい切り口の仏教話、お寺話、坊さん話、密教話です。

坊さんの話しらしく、仏教のエッセンスを、うまあく、取り込みながら、話しの中で、台詞の中にも散りばめています。

仏教って、実は学問であることも感じさせられます。
それでいて、現実には葬式仏教であることも表現しています。

仏教に興味がある方の、取りかかりとしては、いい映画ですね。

坊さんの日常を切り取りながら、ドラマを織り交ぜて、仏教というものを表現しています。

主人公を演じる伊藤淳史さんが、はまっています。
子どものときから、おじいさんに憧れて、人生に疑問を思い、僧侶を目指し、僧侶になり、苦悩を体験しながらも、一人前の僧侶に成長していく物語です。

友人の方が、伊藤さん演じる坊さんに、お前は本当に密教を信じているのか?問われた後の、伊藤さんの表情の演技が素晴らしいですね。物語に深みを与えてくれますね。

あなたがいるから私がいる。

そして、心の中に全てがあることも、空海の言葉を織り込みながら表現しています。

うまく、縁起を伝えていましたね。

話しが逸れましたが、成長する青年を演じさせたら、ピカイチなのが伊藤さんかもしれませんね。

高野山や四国の今治がロケーションというところも、いい感じでした。

高野山には行ったことがありますが、あの独特な空気感を思い出しました。仏教に興味がある方は、一度は訪れるべき土地です。あの空気感は独特のものがあります。高野山に行ったことがあるのであれば、感じ方も深まるかもしれませんね。

四国の今治という土地もいい空気感が漂う土地です。四国全体が、お遍路さんを行う島という空気感もあるのか、独特の空気感がある島です。個人的には四国という島は、どこに行っても、優しい空気感を感じられる島で穏やかな気持ちになれるところです。

話が映画から逸れました。この作品は、うまく、四国特有の大きな自然の中に溶け込む、小さな存在の人という絵も描かれていて、生きていることの有難さも感じさせてくれる映像も見せてくれますね。

いやあ、佳作です!

仏教に興味をある方、そして、お坊さんに興味のある方、また、成長したい若者、そう、若い世代の方には観ていただき、何かを感じて欲しい作品です。

絵が美しいので、できれば映画館で観ていただきたいのですが、上映されている映画館が少ないようです。

私的には、おすすめの作品です。

また、実際に観られたかたも、いい感想が多いようですね!

秋には、いいのではないでしょうか?

秋の映画情報でした。