骨の元気が?

整形外科のクリニックの使命の一つに介護予防があります。

私たちの大きな柱の一つです。

そのためには、骨折の予防が重要になります。

いま、日本の介護、言い換えると寝たきりの十数パーセントが骨折がきっかけになっているとの統計があります。

骨折は転倒を契機にして発生することがほとんどです。

そのためには、転倒予防のために、筋力とバランス感覚と認知能力を保つことが必要です。

また、転倒をしても、骨折をしない骨であることも重要です。

骨強度と骨質が重要になります。

いま、多くの整形外科の診療所では、骨密度を計測して骨に対する適切な提案を行なっています。

骨が弱くなった状態を、骨粗鬆症と呼んでいますが…

現在、骨粗鬆症の治療法は多くあります。

どの治療法にも、一長一短がありますが、数十年前よりは、効果が実証されている治療が可能になっています。

つまり、骨折予防が明らかになっている治療になっています。

ただし、大切なことは続けることです。

骨の治療は3年ぐらい続けると、明らかに効果が見えてきます。

適切な治療を継続することで、骨密度も増強してきます。

内服による治療方法や、皮下注射、静脈注射、点滴などによる治療があります。

最近、骨粗鬆症の治療を行なっていると、歯科の治療、特に抜歯に差し障りがあると言われることがありますが…

骨粗鬆症の治療薬との明らかな関連性が証明はされていません。

具体的には、骨粗鬆症の治療薬を継続しながら、抜歯の治療を行うと顎骨壊死に陥る可能性があると言われることがあるようですが…

実は、明確な関連性は証明されていません。

詳しくは、顎骨壊死のポーションペーパーというものが、専門の学会から出されています。

2012年に発行されているものです。

2016年には改訂版が出ています。

内容を一読すると、抜歯後の顎骨壊死が骨粗鬆症の治療薬との明確な関連性が証明されていないことが理解できます。

顎骨壊死の本態が、感染から生じているものであり、オーラルケアとブラッシングの啓蒙の方が予防としては必然ということが理解されます。

骨粗鬆症の治療を行なっていても、オーラルケアとブラッシングをしっかりと行うことを大切にしていただければ、安心して歯科治療を継続できます。

心配される方は、お近くの整形外科の専門医にご相談ください。

話が骨粗鬆症の治療から逸れましたが…

骨が弱くなると、骨折をきたす可能性が高くなります。

骨折を起こすと、機能障害だけではなく、確実に体力の低下にもつながります。

リハビリテーションを、かなり頑張らないと、受傷前の、つまり怪我をする前の状態に戻ることは厳しいのが現実です。

頑張ったとしても、ある程度の年齢になってからの怪我であれば、怪我の前の状態と同じであることは困難です。

ということは、骨折を起こさないということが重要です。

骨折を起こさないためには、骨の強さを保つことが、大きなポイントです。

女性の方。

ご両親が骨折をされたことがある方。

アルコールを多飲される方、多飲されてきた方。

喫煙歴のある方、喫煙をされている方。

糖尿病の方。

運動経験のない方。

ご高齢の方。

以上の方は、リスクが高いことが明確です。

特に女性は…

閉経をされると、確実に女性ホルモンの低下に伴い、確実に骨密度が低下します。

男性に比較して、確実に弱くなり、確実に骨折の可能性が高くなっています。

閉経をされた女性の方は積極的に骨の強さを保つことをおすすめします。

現在の骨密度を知ることが、まずは、大切です。

骨密度に応じて、様々な治療が行えます。

治療を開始して、約半年程度経ってから骨密度を経過をみることで、治療法の検証が可能です。

状況によっては治療法の変更の検討を行う場合もあります。

どの治療法にもエビデンスがありますが、一長一短な部分があります。

どの治療法が最適なのはか、かかりつけの医療機関にご相談をされることをおすすめします。

骨密度の状態によっては、治療が必要ではない場合もありますね?

まずは、現在の骨密度がどの程度なのか知ることから始めてみませんか?

いまの状態を知って、対応は考えたいですね?

骨密度の計測は、保険適応なので、それほどの自己負担がなく可能です。

お近くの整形外科の診療所で可能と思われます。

せっかく、日本のために頑張ってきたのですから…

骨の元気を保つことで、生活と暮らしを楽しんでみませんか?

運動を行うことと、骨の強さを保つことで可能になります。

骨と筋肉を強く保つことで、もっと、日本を楽しむことができますよ?

楽しい日本、楽しい生活を楽しんでみませんか?

骨の元気が笑顔にしてくれます。

いいですね?

骨元気が!