川淵三郎さん

日曜日の深夜に情熱大陸という番組が放映されている。

私の好きな番組だ。

この間は、川淵三郎さんのことが放映されていた。

30分という時間の中で、その人物を余すことなく映し出すことは不可能だと思う。また、断片的、部分的になってしまうのは間違いがない。この番組の、もったいないところだと個人的に思います。

ただし、対象となる人間の印象を操作するには、いい時間なのかもしれませんね。
番組自体のことは脇に置いて…

川淵さんも、Jリーグのチェアマンであったときは、目立った存在であった気がします。

いまの川淵さんは、78歳の好々爺というイメージで映し出されていました。

いまは、日本サッカー協会の最高顧問であり、首都大学の理事長であり、日本バスケットボール協会の会長職につかれています。

豪腕だとか、独裁者という言われ方や描かれ方をすることが多い川淵さんですが、私的には、ちょっと好感が持てる爺さんという感じを受けました。78歳という年齢が醸し出すものもあるのだろう。全ての経験や体験が、いまの姿に反映されるのが、人間という生き物の特性だと思われます。

サラリーマンとしては、結局は評価をされずに、営業本部長で上がりということになった経緯があったようです。そのときの経験が、その後の川淵さんに影響があったのは間違いがないようですね。

Jリーグのチェアマンとしては、華々しく、サッカーのイメージの向上に努め、いまのJリーグにつながっていますね。

私が注目したカットは、東京オリンピックの入場行進のポスターに、俺と書き入れる茶目っ気が粋だな、と感じましたね。

あとは、泣き顔を、三回ほど見せていました。
政治家としては、泣き顔は禁止と言われていますが、川淵さんの泣き顔は、人情味を感じました。独裁者や豪腕というイメージとは違った一面を感じました。

苦しさや、どうにもならない現実、頑張ったことへの理解も感じられる表情でした。

協会として選手にとって不都合な状況を引き起こしている現状を選手の方々にお詫びをしているときの涙。

自宅の前での、女子バスケットボール勝利の感想を涙を流しながら答えた姿に、人間味を感じました。

独裁者、豪腕もイメージでしかなく、一人の魅力的な行動力のあるおじいちゃんと感じたのは、制作者のマジックにかかってしまっているから、という訳ではないと自分では思っています。

人間として、理念をもち、信条をもち、それに対して正直に生きているおじさんなんだな?
だからこそ、パワーのある行動力につながっているんだろうな?と思いました。

川淵さんは、正直に生きることの大切さと、正直に生きることが素敵であることを教えてくれるおじさんですね!

八十近くになったときに、川淵さんのように魅力あふれるおじいさんでいること。

ちょっとした目標になりますね。

情熱大陸さんにも感謝です。