薬も?

医師になって、20年が過ぎ、充分にベテランの領域に入りました。

開業して、この春で14年が過ぎます。

専門医の資格もいただき、診療にも熱が入っています。

プロの整形外科の外来診療の専門医として充実した毎日を過ごさせていただいています。

最近、ふと思うところがあります。

薬剤の効果に関してですが…

薬剤なんて、あまり意味がないとお考えの整形外科の医師もいるようです。

やはり、大切なのは、根治療法で、症状が重篤な状況場合は外科治療しか意味がないとか…

もしくは、体の身体機能のアップしかないとお考えの先生もおられるようです。

私は、どちらも正しいと思っています。

大切なことは、その方に応じた対応を考えること。

それが、プロの整形外科の外来の医師の使命だと考えています。

最近は、開業当初より、整形外科の外来領域の医学的な進歩も感じながら診療を行なっています。

まず、痛み止めの種類が大きなり、疾患や状態に応じて使い分けが可能になってきたこと。

そして、骨粗鬆症の領域の薬剤の種類が多くなったことがあげられます。

また、関節リウマチの薬剤の種類も多くなってきました。

関節リウマチに関しては、早期発見、早期診断、早期治療で、完全な寛解が可能になっています。

私が医師になったころは、寛解は夢のような感じで、対処療法で進行は抑えられる治療はありませんでした。

骨粗鬆症に関しても、そうです。

骨密度の低下を予防できる薬剤はありませんでした。

最近は、健康保険の適応では期間限定の扱いになりますが、骨密度の増加が確実に期待ができる薬剤が出てきています。

間違いがなく、整形外科領域の医学も進歩をしています。

また、整形外科の手術領域の医学も進歩がしてきています。

私自身は、現在は手術を行なっていませんので、手術の分野に関しては、細かい部分は論じられませんが…

整形外科の外来診療医としては、ベテランの領域に入っていますし、間違いなくプロフェッショナルです。

私たち、プロの整形外科の外来診療医は薬剤がなければ診療を行うことができません。

医学の基礎研究の進化に伴い、新たな効果の期待できる薬剤を利用できることは医療人としての幸せです。

整形外科領域の薬剤では、鎮痛薬、関節リウマチの治療薬、骨粗鬆症の治療薬の進歩が大きなターニングポイントになっています。

外来診療を行なっていて思うこととして、薬剤には相性があることは間違いがありません。

効果が明らかに確認ができる場合と、どうだろうかと感じる場合と、確認ができない場合があります。

そもそも、診断が正しいかどうかも関係がしています。

また相性もあるでしょうし、適応の適合も関係していると思われます。

相性と書くと、薬剤を投与する医師がどんな薬剤を選択をしたことが重要と感じられるかもしれません。

確かに診断と治療法の選択は、重要な治療効果の要素になると思われます。

ただし、薬剤の投与を受ける側の要素も関係がありそうだと感じています。

医学として統計だけで割り切れないのが、医学の臨床実地の現場です。

薬剤の効果を最大限に引き出せるかは、どうも、治療者と治療をされる側との関係性も大きく関与していそうだと思われます。

そこが、医学として統計だけで説明がつかないことがあるのだと思われます。

人と人の関係は、様々な局面がありますね。

さて、薬の進化、多様性について書かせていただきました。

治療者と治療される方、そして、薬剤の三者の関係性が治療効果の判定には関係があると思う整形外科の外来診療医の独り言です。

医学は間違いなく進歩、進化しています。

有難いですね!

ただし…

私個人としては、人間には大きな可能性があると信じています。

薬剤や医学の進歩、進化にも期待をしたいところですが…

人それぞれ、個人の可能性にも期待したいところです。

グッドエイジングが、人間の可能性を広げてくれると確信しています。

自分で自分の体をマネージメントをすることも大切にしたいですね?

自分で自分を変えられるのが、人間の素晴らしいところです!

いいですね?

人間って?