「三度目の殺人」を観て

観てきましたよ?

観た後の感覚は、不思議な感覚。

何だろうな…

余韻がありまくりの作品。

しっくりとこない終わり方。

見終わった後の居心地の悪さが作戦なのだろう。

是枝監督の作戦にはまっています。

主演の福山さんと役所さん。

そこも、この作品の良さ。

観終わった後に、役所さんでも福山さんでもなくなります。

変わってゆくのです。

ストーリーと監督さんの演出の妙です。

観終わった後に、余韻だけでなく、色んなことを仕掛けて考えさせることを、監督さんが楽しんで撮った作品なのでしょうね?

この作品、実は題名とパンフレットやポスターに監督さんの思いがかなり隠されています。

これ以上は書きませんが、凄い作品だと思います。

映画祭で、何か賞をとってもおかしくはない?

と思いながら、私としては、素晴らしい芸術性を感じさせられる作品だと思います。

是枝監督の作品、やはりいいですね…

別の世界へ誘ってくれますね…

福山さんが福山さんでなくなるように仕向けたのは、実は監督だけでなく、役所さんの演技も関係していそうです。

役所さんの演技、凄いですね…

「関ヶ原」の家康の演技を観ているので、なおさら、役所さんの凄みを感じます。

役所さんの演技に引っ張られるように、福山さんが福山さんにではなくなります。

そして、福山さんが、本当の答えは何なんだぁ…!

と心から叫んでしまう演技を引き出していました。

最終的には役所さんでも福山さんでもなくなるんですね…

また、話題の斉藤由貴さん、広瀬すずさんも演技派ですね。

すずさんは、色んな作品に出られていますが、毎度、違って見えるのは演技がお上手だからだと思われます。

でもですね…

実は、皆さんの演技を引き出しているのは、監督さんだけではなく、役所さんの役割が大きいのではないかな?

そんなことも感じましたね。

役所さんの演技だけではなく、映像美も感じられますね。

素晴らしい作品ですね。

まあ、私の解説や感想を聞くよりも、つべこべ言わずに、映画館でこちらの作品は鑑賞して欲しいですね。

この秋、おすすめの作品です。

映画館でどうぞ!

映画館で観て、ぜひ、余韻を感じて欲しいと思います。