「信長協奏曲」を観て

観てきました。

あまり気が進まなかったのですが、ロングロードショー中なのは何故?

上映開始から約一月が経ちますが、まだ多くの上映数です。

人気がある証拠ですね。

何故、多くの方に観られているのだろうか?

と思い、観に行ってしまいました。

人気テレビドラマの続編、完結編の映画だったんですね。

この作品は…

私が観に行ったときにはまあまあの入りでした。

私はドラマを観ていませんので、ピュアーな気持ちでの鑑賞でした。

歴史的事実とされていることで、なぜそうなったのだろうか?

歴史的事実とされていることで、よくわからない部分があります。

わからない部分をファンタジーを組み込みながらつじつまが合うように仕立て上げた作品です。

歴史的事実は曲げられていません。

そこがこの作品のいいところです。

原作は漫画とのことですが、原作者は以前からこうだったら面白いと企画を暖めて、空想をしていたのでしょうね?

骨子は決まっていて、あとは肉づけしたのでしょう。

退屈しないで観れてしまいました。

テレビの画面で観たら、安っぽく感じてしまったかもしれません。

歴史上の侍を、あり得ない現代言語のセリフとおしゃれな衣装で表現しています。

ただし、それだけではかなりつまらないものになってしまったかもしれません。

役者さんの演技力がこの作品を安っぽくさせないでくれています。

織田信長の小栗旬さんは、明智光秀との二役でキャラクターをうまく演じ分けています。

小栗さん、いい演技をされていて、いい役者になってきているんじゃないの?

と思わせてくれますが、いやあ、上がいましたね。

山田孝之さんが演じる秀吉像が斬新で、存在感もあるんですね。

山田さんの演技がそう感じさせてくれます。

表情の変化、暗さ、憂いを感じさせる山田さんの演技は天下一品です。

向井さんの誠実そうな感じもキャラクターに反映されています。

この物語では、信長が陽で表現されていて、秀吉が陰で表現されているのもポイントです。

一般的な通説では、信長はクールで秀吉はユーモアあふれる策士という感じになっています。

そこを変えているのも、物語を非日常の世界にしてくれています。

また、柴咲コウさんの演技をしているのか、いないのか?

そこもいい感じです。

今作は、山田孝之が凄い!

登場している部分は助演なのですが、主役の小栗さんを食ってしまっていますね。

これにつきますね。

細かいことはネタバレになってしまいますから、書きませんが、映画館で観たい作品に仕上がっていました。

結末はわかっているので安心して観れますが、ああこういうことにしたんだ?

と途中で楽しめるのがいい感じでした。

観たい方は映画館でぜひ!

ピース!